「自己PR」は「自己紹介」と違う

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教員採用試験の面接では、多くの自治体で、最初に「自己PRをお願いします」と言われます。時間は30秒もしくは1分間。何も考えていかないと、頭が真っ白になります。

やってみると分かりますが、1分間は意外と長いものです。

「受験番号2143番、◯◯◯◯と申します。◯◯大学4年生、◯◯学科選考です。大学では、◯◯について学んでいます。また、今年から学校ボランティアに参加していて、先生の補助役として子どもたちに勉強を教えています。どうぞよろしくお願いします」

これだけではせいぜい20秒程度です。「1分間」と言われて、30秒も話せなければ、それだけで試験官の心象はかなり悪くなります。

だからこそ、練習が必要です。30秒バージョン、1分間バージョン、それぞれの原稿を作り、頭に叩き込みます。大切なのは、主張する内容を大きく三つくらいの塊(段落)として用意しておくことです。5回、10回と練習を重ねていくうちに、1分間の「腹時計」ができるものです。完全に話せるようになれば、少しずつ表情や視線なども意識します。

複数人いる面接官に視線を配りながら、明るくハキハキと自己PRができれば、試験官は好感を持って、その後の面接に対応してくれます。それだけに、最高の自己PRができるよう、ベストを尽くしたいものです。

自己PRでは、その言葉どおり、自分をPR(宣伝)しなくてはいけません。自分の所属や現状の活動を説明しても、それは単なる「自己紹介」です。「自己PR」では、自分の長所や特技、教職への思いなどを語り、その熱意をしっかりと相手に受け取ってもらう必要があります。

いわば、「私はこんな人物で、こんな思いを持っています。ぜひ、教師をさせてください!」と猛烈アピールをする場が、自己PRなのです。

自分が特技を持っているのなら、それを披露するのもよいでしょう。英語が堪能なら、最初の一文を「My name is ・・・」と英語で話してもよいです。歌を歌っても、ダンスを踊っても構いません。ただし、教員採用試験の面接では大きなパフォーマンスは好まれません。穏やかな流れの中で、身振りを適度に入れる程度のを目指してください。

集団面接においては特にそうですが、試験官に強い印象を残すことがとても大切です。また、良い自己PRができれば、気持ちも楽になり、その後の質問も余裕を持って受け答えできるでしょう。

大切なのは、繰り返し練習すること。友達や家族に聞いてもらうなどして、より魅力的で印象的な自己PRを完成させ、本番に挑むようにしましょう。

 

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