論文試験の文字量は、自治体によって異なりますが、おおよそ800~1000字程度です。原稿用紙でいえば、2~3枚程度。自分の述べたいことをきっちりとこの文字量に合わせるのは、なかなか容易ではありません。
だらだらと綴っていけば、あっと言う間に文字量オーバーとなる一方で、コンパクトにまとめ過ぎると、大きな余白が出来てしまいます。それだけ、800~1000字というのは調整しづらい、微妙な文字量なのです。
しかし、これを「序論」「本論」「結論」という組み立てで考えると、調整がしやすくなります。大まかに、「序論」250字、「本論」400~600字、「結論」150字といったところが、オーソドックスなスタイルでしょう。
この3段階の組み立て方は、全国各地の教員採用試験に共通する「定石」だと言われています。
中には、「これ以外の形ではダメなの?」と疑問に思う人がいるかもしれません。もちろん、試験問題に「序論・本論・結論で書け」と指示されているわけではありませんし、これを踏襲せずに合格した人もいるかもしれません。でも、ここではあえて「序論」「本論」「結論」で書くことをおすすめします。
理由の一つは、先述したように、800~1000字という文字量を埋めやすいからです。この文字量をきっちり埋める上で、3つの区分がペースメーカーとなってくれます。
もう一つの理由は、論文の採点者が、校長先生などの管理職だからです。知らない人も多いと思いますが、管理職試験にも論文試験があり、そこでも「序論」「本論」「結論」による組み立てが定石とされています。これを突破してきた人が採点するのですから、同じ組み立て方の論文のほうが読みやすく、高得点を取りやすいということになります。
なお、「本論」は2~3の段落に区切って見出しをつけると、見やすさ・読みやすさが増し、採点者に好印象を残すことができます。
良い論文を書くには、とにかく練習を重ねることです。「序論」「本論」「結論」の構成で、さまざまなテーマの論文を書き、添削をしてもらうようにしてください。
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