教員採用試験の日程は、自治体によって異なりますが、おおまかなスケジュールは以下のとおりです。
募集要項の配布 | 4月中旬~ |
願書受付 | 4月上旬~6月上旬 |
1次試験 | 7月上旬~7月下旬 |
1次試験合格発表 | 7月下旬~8月上旬 |
2次試験 | 8月中旬~9月上旬 |
2次試験結果発表 | 9月上旬~10月上旬 |
正式内定 | 9月下旬~ |
願書を提出してから、合格を勝ち取るまで、約半年間。民間企業に比べれば、長丁場の戦いです。
2次試験の結果が発表され、「合格」となれば、晴れて正規採用教員!…と大喜びしたいところですが、実はそう言い切れないのが教員採用試験です。
合格者は、まず「採用候補者名簿」に登載されます。この名簿は、欠員などが生じることを想定して、やや多めに採用候補者が載せられています。そのため、欠員が少なかったときなどは、内定に至らないこともあるのです。
「合格」なのに「不採用」なんて…「一体、なんのための合格だったの!?」と、声を荒らげたくなりますよね。
中には、採用候補者を「A」「B」「C」にランク分けし、「A」から順に採用していく自治体もあります。その場合、「A」は内定、「C」は補欠扱いといった感じになります。
ただ、ほとんどの自治体は、採用候補者のランク分けをしておらず、その場合は、「合格」が出れば、ほぼ採用されると考えてよいでしょう。
採用試験対策を行ううえで、ネックになるのが、教育実習です。通常、教育実習は5~6月に行われますが、この時期は1次試験の直前期です。中には、教育実習に忙殺され、ろくに試験対策もできないまま、受験日を迎えてしまう人もあります。
その意味でも、採用試験対策は早い段階から、計画的に進めておく必要があるでしょう。