進学校を出て一流大学へ進学した人の中には、自らの優秀な頭脳を持ってすれば、就職試験なんて楽勝・・・と考えている人がいるかもしれません。はっきり言わせてもらえば、それは間違いです。自己中心的な自惚れと言っても過言ではありません。
教員採用試験とて同じです。エリート街道を歩んできた人は、まず自分の輝かしい過去を捨て去ることから始まると考えたほうがよいでしょう。
重視されるのは、やはり人間性です。いくら、高い学歴と明晰な頭脳、多くの資格を持っていても、パーソナリティに問題のある人は採用されません。具体的に言うと、
・自分勝手で他人と協調性のない人
・プライドが高く、態度が横柄な人
・他人への思いやりに欠ける人
・コミュニケーションを取れない人
・いつも陰鬱でネガティブ思考な人
などは、高い学力を持っていても、敬遠されます。
もちろん、試験に「専門教養」や「教職教養」の試験があることからも、一定レベルの学力が求められるのも事実です。しかし、学力はパーソナリティと「掛け算」されると考える必要があります。つまり、学力がどんなに高くとも、パーソナリティが0点なら、総合点は0点となってしまうのです。
企業も学校も、求めているのは、「一緒に働きたい」と思える人材です。どんなに優秀でも、上に挙げたようなパーソナリティの人とは、一緒に働きたくありません。むしろ、多少は学力的(ペーパーテストの評価点)に低くても、「謙虚さ」や「明るさ」、「誠実さ」「溌剌さ」のある人を採用します。
中には「たかが面接で、人間性が見抜けるものか!」と言う人がいるかもしれません。はっきり申し上げましょう。すべて見抜かれます。面接官は、長く教員としてキャリアを積んできた校長職や教頭職の経験者です。いわば「教育のプロ」です。相手のちょっとした表情、態度、仕草などから、パーソナリティを見抜く力は、誰よりも長けているのです。
とはいえ、20年以上かけて作られた性格が、そう簡単に変えられるものでないことは確かです。でも、面接に臨むときに、「謙虚さ」や「明るさ」、「誠実さ」、「溌剌さ」が大切であるという意識を持っているか否かでは、結果は大きく違ってくることでしょう。
教員採用試験は、高校入試や大学入試とはわけが違います。これまで、連戦連勝だった人も、面接でのちょっとした発言、態度がアダとなり、不合格となる可能性は大いにあります。その点、心して臨んでください。
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