教師になりたい!という人なら、誰だって一度は、「自分は教師に向いているんだろうか・・・」と考えてみたことがあるでしょう。そこで今回、本サイトの監修・金山康博先生の協力を得て、「教師適性チェックリスト」を作成してみました。以下、10の質問に「はい」か「いいえ」で答え、「はい」がいくつあったかを確認ください。
Q1 大人と話をするよりも、子どもと話をするほうが好き Q2 小さなことは気にならない大胆さが武器だと自認している Q3 何かと傷つきやすい繊細なタイプだと思う Q4 人を褒めることよりも、悪いところを的確に指摘するのが得意 Q5 どんな時も自分の意見を押し通す強さを備えている Q6 「聞き上手」というより「話し上手」である Q7 どちらかと言うと「一匹狼」タイプである Q8 情熱的な感動屋さんで、気持ちが顔に出やすい Q9 我慢するのは嫌いで、我慢しなくてもよいように状況を変えていきたい Q10 仕事とプライベートのメリハリはしっかりとつけたい |
いかがでしたか? 「はい」の数が多い人ほど、教師に向いている…と思った人がいるかもしれませんが、実はその逆です。「はい」が少ない人ほど、教師に向いています。1項目ずつ解説していきましょう。
Q1 教師は子どもと話す以上に、同僚や管理職、保護者などの大人と対話する力が求められます。教師の志望動機に「子どもが好きだから」と言う人がいますが、一方で大人と話す力も求められるのが、教師という仕事なのです。
Q2、3 教師は「大胆さ」と「繊細さ」を兼ね備えている必要があります。矛盾するようですが、この二つをバランスよく持っている人でなければ、務まりません。いつまでもくよくよしているようではダメですし、一方で小さなことに気づく力も必要です。
Q4 子どもは、「褒める」ことで成長します。良いところを的確に見つけ、褒めることができない人は、子どもの成長を促せず、教師としても信頼されません。
Q5 自分の意見を述べることは大切ですが、それ以上に「謙虚さ」が求められます。何がなんでも、自分を押し通そうとする我の強いタイプは、決して教師向きとは言えません。
Q6 教師は「話す仕事」と思っている人は多いですが、「話し上手」を自認している人が、相手の心に響かない、理解できない話をダラダラしているケースは少なくありません。子どもや上司・同僚の話にしっかりと耳を傾ける力も必要です。
Q7 教師が「一匹狼」でいられたのは昔の話。今の学校組織は、校長先生をトップとしたチームで動きます。「一匹狼」でよいと考えているようなら、教師という仕事を選ばないほうがよいでしょう。
Q8 「熱血先生」は理想の教師像と捉えられがちですが、一方で「冷静さ」も必要です。すぐ逆上してしまうようでは、子どもに怒鳴り散らしたり、手を上げてしまったり(あってはならないことを)する可能性があります。
Q9 教育は、すぐに成果が現れるものではありません。いくら教えても理解に時間がかかることもあります。「忍耐力」が物を言う仕事だと言ってよいでしょう。
Q10 教師は、仕事とプライベートの境目が曖昧な職業です。「5時以降は仕事のことは忘れて過ごしたい」と考えても、現実的には難しいでしょう。むしろ、勤務時間以外も含め、教師という仕事を楽しもうとする姿勢が求められます。
「はい」が多かったからと言って、悲観する必要はありません。人は努力の積み重ねで変わることができます。自分に足りていない点は、これから克服すればよいのです。何より大切なのは、「教師になりたい」という熱い思いなのです。