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内容以上に気をつけたい最低限のポイント

黒板に問題を書く女教師

教員採用試験の二次試験で、模擬授業や場面指導を行う自治体があります。いずれも、実際に教師になったつもりで、あたかも目の前に子どもがいるかのように、授業や指導をロールプレイ(役割演技)するものです。

模擬授業の場合、時間はおおよそ10分程度しかありません。この時間で、良き教師としての資質をアピールするのは、なかなか難しいでしょう。

それだけに、絶対に外してはならないポイントがあります。それは「本時のねらい」です。必ず時間内で「ねらい」を提示することが必要です。

そして授業の本題以外のところでの言動では、下記のことがとても重要です。たとえ、良き授業ができたとしても、下記のことを外してしまえば、低評価を付けられます。逆をいえば、授業の中身が今ひとつでも、この点がクリアされていれば、高い評価を得られる可能性があります。

①大きな声で、元気よく、溌溂と話す
②一方的に話をせず、生徒への発問を入れる。
③板書は効果的に色を使い分ける。
④    終了後は「ありがとうございました」と礼を言い、黒板を消す

意外と忘れがちなのが④です。思い通りの授業ができて、満足感に浸っていると、思わぬ落とし穴にはまるので注意したいところです。

①については、模擬授業や場面指導に限らず、個人面接や集団面接においても言えることです。②は、授業が児童生徒との「対話」であることを意識し、目線の配り方などにも注意したいところです。③は、せめて2色、できれば3色くらいは使いたいところです。

模擬授業や場面指導は、現場経験のある臨時的任用教員のほうが有利といえます。実際に授業をしたり、子どもを指導したりしているのですから、当然です。

しかし、臨時的任用教員の人の中には、「慣れ」がアダとなって、大切なポイントを外してしまう人が少なくありません。特に④などは要注意です。心して本番に挑むようにしてください。

 

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マニュアル&想定問答には限界がある

gente trabajando en la oficina

教員採用試験にも、民間企業の就職活動にも、必ず面接があります。面接をせずに、内定を出す企業というのは、おそらく存在しません。よほど明晰な頭脳を持つ人でも、人物を見てから判断したいというのが、採用する側の意向なのです。

すなわち、就職を志す人は、すべからく「面接」という門をくぐります。それだけに、たくさんのマニュアル本も出ています。教員採用試験を受ける人の中にも、そうした本を手に取ったことのある人がいるかもしれません。

時に、こうした書籍が役に立つこともあります。しかし、頼りすぎは禁物です。特に、面接で話す内容までは、いくら良い想定問答集があったとしても、それで100%カバーされることはありません

ずっと以前は、こうした想定問答集が大いに役立った時代もありました。「教員になりたいと思った理由は?」「どんな教師になりたい?」などの質問を想定し、書籍にある模範的な答えを頭に叩き込んでおけば、ある程度は対応ができたのです。

しかし、敵もさるもの。面接に来る人が、どの人も似たような模範回答をするようになり、それでは人間性が見えてこないという理由ことから、受験者が想定できない「変化球」を投げてくるようになったのです。

変化球ですから、直球待ちの想定問答集では対応できません。100の質問に100の回答を頭に叩き込んでいけば、ある程度は当たるかもしれません。でも、質問のバリエーションが100にとどまるはずはなく、マニュアル的に暗記していった人ほど、外れた時のパニックは大きくなります

では、どうすればよいのでしょうか。「骨太」になること以外に道はありません。学校について知り、教師について考え、教育の未来を思い描く。そうして、自らの「学校論」「教師論」「教育論」を磨き上げていくしかないのです。

そうすれば、どんな変化球や魔球が来ようとも、すんなりとバットを出せます。たとえ、ホームランを打てなくても、前に飛ばすことくらいはできるでしょう。

では、具体的に何をすればよいか。教育関連書を読むことも大切ですが、何より「人と話す」こと「現場とかかわる」ことが大切です。仲間と教育の未来について議論をしてもよいですし、知り合いの先生(先輩など)から話を聞いてもよいでしょう。あるいは、ボランティアとして学校に入るのもよいと思います。

もちろん、「ローマは一日にして成らず」ということわざがあるように、「学校論」や「教師論」がすぐに完成するはずはありません。大切なのは、少しでも多く、自らの目で見て、耳で聞いて、「骨太」になることです。

「採用試験合格」という目先の目標より、「未来」を見据えることが大切なのです。そうした視線で面接に臨めば、必ず試験官にも好印象を残すに違いありません。

 

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心身の「健康」も重要なアピールポイント

自転車に乗って森の中をサイクリングする日本人女性

「メンタルヘルス」という言葉をご存じでしょうか。「心の健康」のことで、ここ数年、いろいろな所で使われるようになりました。裏を返せば、それだけ「心の病気」が増えているということです。うつ病など「心の病」にかかり、休職や退職を余儀なくされる社会人は少なくありません。

この話、学校の先生についても例外ではありません。文部科学省の調査(「平成22年度教育職員に係る懲戒処分等の状況について」)によると、精神疾患で病気休職する教職員の数は全国で5,274人。これは、全教職員の0.57%に上り、10年前との比較では約2倍、20年前との比較では約5倍にも増えています。

こんな話をすると「教師って大変そう!」と思う人がいるかもしれませんが、大変なのは教師に限った話ではありません。競争が激化する中で、どの世界も社員への要求水準が厳しくなっているのです。

こうした実態を逆手に取れば、教員採用試験の面接等で、「心身の健康」をアピールするのも効果的です。教師は、子どもたちを相手にする仕事。それだけに健康的な「明るさ」や「溌剌さ」が常に求められます。それがアピールできれば、採用する側に安心感が芽生えます。

教員採用試験の面接で「ストレス解消法」について聞かれることがあります。これは、ストレスを上手に付き合っていける人かどうか、ストレスを溜め込まない人かどうかを確認しているのかもしれません。

もし、そうした質問を受けた時は、スポーツでもいいですし、カラオケでもいいですし、どこか「健康的」なイメージの趣味をアピールするとよいでしょう。

そうした趣味のない人は、今からでもよいので、健康的なストレス解消法を見つけ、実践してみてください。自分に合ったものが見つかれば、それはきっと長い教員生活においても役立つはずです。

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条文は「語呂合わせ」で覚える

条文は語呂合わせで覚える

教職教養は、教育の専門知識を問う試験です。その出題範囲は広く、出題される内容も自治体によって異なります。それだけに、出版社などから発行されている過去問集をきっちりとこなし、一次試験に挑みたいところです。

中でも重要なのは、法令問題です。日本国憲法や教育基本法、学校教育法、地方公務員法、教育公務員特例法などの重要法令は、ペーパーテストだけでなく、面接で聞かれたり、論文で出題されたりすることもあるので、しっかりとポイントを押さえておく必要があります。

出題頻度の高い法令は、条文番号も含め、暗記をしておくとよいでしょう。

日本国憲法第26条 教育を受ける権利・義務
教育基本法第4条 教育の機会均等
地方公務員法第33条 信用失墜行為の禁止
地方公務員法第34条 秘密を守る義務
学校教育法第11条 懲戒・体罰
学校教育法第35条 出席停止

とはいえ、なかなか簡単に暗記できるものではありません。そこで、覚える際は、社会科の年号と同じく、語呂合わせを用いるのも手です。

【地方公務員法】
信用失墜行為 → 信用を失うとサンザン(33条)な目にあう
守秘義務 → 秘密はミッシツ(34条)から出さない

【学校教育法】
体罰 → 体罰をしない人はいい(11条)先生です。
教師の職務 → 教師は皆(37条)いい(11項)人

【学校教育法施行規則】
学校評議員 → 制度設置の際に四苦(49条)八苦した学校評議員制度

かなり強引なものもありますが、覚えられればなんでもよいのです。しっかりと頭に叩き込んでおきましょう。

これらの法律や条文、教師として現場に出てしまえば、ほとんど出てくることはありません。「それならば、なぜ覚える必要があるの?」と思う人もいることでしょう。

しかし、日々の教育活動が、実はこれら数々の法令に基づいて進められているという事実は、とても重要なことです。言い換えれば、こうした法令があるからこそ、子どもたちは安心して学校生活を送り、教師は思い切り教育活動に励めるのです。

学んだ法令や制度は決して無駄にはなりません。いずれは役に立つ、とても重要な知識だと認識して、しっかりと覚えるようにしましょう。

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「自己PR」は「自己紹介」と違う

男性・ビジネス・複数

教員採用試験の面接では、多くの自治体で、最初に「自己PRをお願いします」と言われます。時間は30秒もしくは1分間。何も考えていかないと、頭が真っ白になります。

やってみると分かりますが、1分間は意外と長いものです。

「受験番号2143番、◯◯◯◯と申します。◯◯大学4年生、◯◯学科選考です。大学では、◯◯について学んでいます。また、今年から学校ボランティアに参加していて、先生の補助役として子どもたちに勉強を教えています。どうぞよろしくお願いします」

これだけではせいぜい20秒程度です。「1分間」と言われて、30秒も話せなければ、それだけで試験官の心象はかなり悪くなります。

だからこそ、練習が必要です。30秒バージョン、1分間バージョン、それぞれの原稿を作り、頭に叩き込みます。大切なのは、主張する内容を大きく三つくらいの塊(段落)として用意しておくことです。5回、10回と練習を重ねていくうちに、1分間の「腹時計」ができるものです。完全に話せるようになれば、少しずつ表情や視線なども意識します。

複数人いる面接官に視線を配りながら、明るくハキハキと自己PRができれば、試験官は好感を持って、その後の面接に対応してくれます。それだけに、最高の自己PRができるよう、ベストを尽くしたいものです。

自己PRでは、その言葉どおり、自分をPR(宣伝)しなくてはいけません。自分の所属や現状の活動を説明しても、それは単なる「自己紹介」です。「自己PR」では、自分の長所や特技、教職への思いなどを語り、その熱意をしっかりと相手に受け取ってもらう必要があります。

いわば、「私はこんな人物で、こんな思いを持っています。ぜひ、教師をさせてください!」と猛烈アピールをする場が、自己PRなのです。

自分が特技を持っているのなら、それを披露するのもよいでしょう。英語が堪能なら、最初の一文を「My name is ・・・」と英語で話してもよいです。歌を歌っても、ダンスを踊っても構いません。ただし、教員採用試験の面接では大きなパフォーマンスは好まれません。穏やかな流れの中で、身振りを適度に入れる程度のを目指してください。

集団面接においては特にそうですが、試験官に強い印象を残すことがとても大切です。また、良い自己PRができれば、気持ちも楽になり、その後の質問も余裕を持って受け答えできるでしょう。

大切なのは、繰り返し練習すること。友達や家族に聞いてもらうなどして、より魅力的で印象的な自己PRを完成させ、本番に挑むようにしましょう。

 

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敵は“羞恥心”にあり

敵は羞恥心にあり

 

自治体によっては、試験に「模擬授業」や「場面指導」を設けているところがあります。

模擬授業は、あたかも目の前に児童・生徒がいるかのように授業をすることです。生徒役は、指導技術が高く熟練の校長先生等が演じます。時間は5分程度。授業内容や板書のわかりやすさ、児童生徒への適切な発問などが採点されます。

場面指導は、例えば「子ども同士がけんかをしています」「保護者からクレームの電話が入りました」などの想定で、どう対応するかを実際に演じることです。

いずれも、練習してみるとわかりますが、最初はかなり恥ずかしい・・・。場面指導などは、まるで一人芝居。「イッセー尾形じゃないんだから!」と、やった後は体中から汗が吹き出してきます。

しかし、笑ってはいられません。教員採用試験本番が来れば、否応なしにやらねばなりません。「恥ずかしい」などと言ってろくに対策もせずに挑めば、痛い目にあいます。

大切なのは、事前に何度も練習を重ねることです。ある受験者は、本番当日の朝、家族を前に模擬授業の練習をしてから本番に挑みました。「両親や弟の前で先生役をするのは、顔から火が出るほど恥ずかしかった」とのことですが、その甲斐あって見事合格。家族の前で恥ずかしい思いをして挑んだからこそ、試験官の前で堂々と授業できたのでしょう。

教員採用試験においては、「羞恥心」は最大の敵と言っても過言ではありません。「恥ずかしい」という思いを少しでも持っていれば、模擬授業にせよ、場面指導にせよ、本気にはなれません。その消極的姿勢は、必ず試験官に悪印象を残します。

これは、模擬授業や場面指導に限った話ではありません。例えば、個人・集団面接での「自己PR」においても、恥ずかしさを伴ったPRには「熱意」が感じられないものです。

教師という仕事は、「恥ずかしい」などと言っていては務まりません。子どもを前にすれば、ときに「役者」として「芝居」を演じなければならないときもあります。教員採用試験では、そうした「役者」としての資質も、見極められているのです。

まずは「羞恥心」を捨てること。教員採用試験合格への第一歩は、そこから始まると考えたほうがよいでしょう。ぜひ、家族や友人の前で、模擬授業や場面指導を重ねてから、本番に挑んでください。きっと、回数を重ねるうちに恥ずかしさは消え、堂々とした教師ぶりが板についてくるようになります。

 

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第10回ぷらすわん研修会が開催されました

昨日、本年度第10回目、第1クール最後となるぷらすわん研修会が開催されました。

今回は、教室を三つに分け、自己PRや面接練習などの「最終チェック」とも言える練習を行い、その後各先生方から講評・指導をいただきました。

第10回ぷらすわん研修会

また、研修会の後半は、各先生方からの激励と最終指導が行われました。

いよいよ、採用試験が各地でスタートしていますが、第1クールで習得したことを存分に生かし、1次試験合格を勝ち取ってきてくれることを期待しています。がんばれ!

なお、ぷらすわん研修会は、7月26日から、2次試験対策を中心とした第2クールがスタートします。こちらも、ぜひご参加ください!

■受講をご希望の方

「ぷらすわん研修会」の受講をご希望の方、ご質問がある方は、以下までご連絡ください。

株式会社コンテクスト(担当:佐藤宛): info○kyousai-goukaku.net

※上記○を@に変更してお送りください。(スパムメール防止のため)

第9回ぷらすわん研修会が開催されました

昨日、本年度第9回目のぷらすわん研修会が開催されました。

全体講義の講師は、前回と同じく金山先生。

前回講義では、導入の雑学として「油断」という言葉の起源についてお話がありましたが、今回は「薫陶」について思わず「へぇ~」とうなされるお話がありました。

第9回金山先生全体講義

続く講義では「教員採用試験の準備段階必修20題の解説と持論」の残り10題について、学校現場の実例を交えたわかりやすい解説がありました。

ぷらすわん研修会も残すところあと1回。試験まであと1ヵ月と少し!がんばれ!!
■受講をご希望の方

「ぷらすわん研修会」の受講をご希望の方、ご質問がある方は、以下までご連絡ください。

株式会社コンテクスト(担当:佐藤宛): info○kyousai-goukaku.net

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第8回ぷらすわん研修会が開催されました

昨日、本年度第8回目のぷらすわん研修会が開催されました。

教育実習期間中真っ只中とあって、出席者の数はいつもよりやや少なめではありましたが、それでも30名以上の受講生が参加くださりました。

全体講義は金山先生の「教員採用試験の準備段階必修20題の解説と持論」。時に、グループでの討議を交えながら、採用試験のポイントを重点的に解説されました。

第8回金山先生全体講義

第8回グループ討議

この日、解説いただいたのは20題のうち10題。残りの10題は次回(第9回)の研修会で、解説いただく予定です。ぜひ、足をお運びください!!

■受講をご希望の方

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株式会社コンテクスト(担当:佐藤宛): info○kyousai-goukaku.net

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第7回ぷらすわん研修会が開催されました

昨日、約2週間ぶりとなる本年度7回目のぷらすわん研修会が開催されました。

今回の全体講義講師は金山先生。論文や面接において鍵を握ってくる「魅力ある授業の創造」をテーマに、幅広い視点から役立つ話満載の講義でした。

第7回全体講義

志願書の提出はほぼ終わり、いよいよ本番に向けて緊張感の高まるこの時期。受講生も高い集中力で、話を聞いていました。

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