教員採用試験はどのくらい難しい?

仲間

その昔、「でもしか先生」という言葉がありました。20~30代の人は、きっとご存じないでしょう。

高度経済成長期、日本は子どもの数が急激に増え、多くの教師を採用する必要が生じました。そのため、採用試験に合格するのが、今ほど難しくない時期があったのです。

そうした状況の中、特にやりたいことがないから「先生に“でも”なろうか」「先生になる“しか”ない」など言って、教師になる人がいたという話から、「でもしか先生」という言葉が生まれました。実際には、そんな教師はほとんどいなかったと思いますが・・・

今はどうかというと、「教師にでもなろうか」なんて軽い気持ちでは、とても採用試験は突破できません。教師は人気職種の一つ。合格への道のりは狭き門です。

以下は、学校種別の教員採用試験の競争倍率です。

小学校 4.4倍
中学校  7.7倍
高校 7.3倍
特別支援学校 3.4倍
養護教諭 8.2倍

(文部科学省「平成24年度 公立学校教員採用選考試験の実施状況について」より引用)

小学校の4.4倍を見て、この程度なら・・・と思った人もいるかもしれませんが、現実はそんなに甘くありません。1人が何十社も受ける一般企業と違い、教員採用試験は多くの人が「一本勝負」です。それでこの数字は、よほど努力しないと突破できないと考えたほうがよいでしょう。